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東名高速でのあおり行為で夫婦が死亡!過失運転致死傷罪より重い危険運転致死傷罪での起訴に成功

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過失運転致死より重い危険運転致死傷罪ってどんな罪!?

もともと危険運転致死傷罪は、酒酔い運転など悪質な加害者には被害者を含む世間の風当たりが強くなり、厳罰を処すべきという世論が高まったことを受けて、刑法第208条の2として平成13年に新設されたものです。

危険運転致死傷罪は、無免許運転や酒酔い運転など、悪質な運転により事故を起こし、被害者を傷害あるいは死に至らしめた場合、被害者に代わりその罪の重さを罰する意味で設けられました(「自動車運転死傷行為処罰法」第2条および第3条)。
平成25年11月27日に刑法から独立して同法律が成立したときに刑法から移管されました。

なお、道路交通法で規定される「自動車および原動機付自転車」を対象としているため、自転車は含まれていません。

該当する条件は「過失」ではなく「故意」や「故意に近い重大な過失」となります。
「過失」というのはハンドル操作を誤ったりブレーキとアクセルを踏み間違えたりと、本人の不注意によって起こす事故です。
「故意」というのはテロでの暴走事故のように加害者が事故を起こそうとする意思を持って運転することです。
「故意に近い重大な過失」は、お酒を飲んで運転することや無免許なのに運転することで、その状態で運転すれば事故が起こると誰もがわかるような行為になります。

移管される前の刑法では刑の適用基準が明確でなく、明らかに危険運転とみなされる場合でも、過失運転致死傷罪として起訴せざるを得ない場合が多かったのです。

しかし、自動車運転死傷行為処罰法では刑法に比べて犯罪の類型を細かく規定し、裁判の際に適用可否を巡る争いを少なくしています。

罪の重さも過失に比べて故意は重く規定されています。

危険運転による致傷は15年以下の懲役、致死は1年以上の有期懲役。
有期懲役の上限は20年となっていますが、他の罪と複合すると上限がさらに長くなります。

また、過失運転致死傷罪については、危険運転致死傷罪に比べて罪は軽く「7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金」となっています。

東名事故のケースでの危険運転致死傷罪適用の判断

最近起きた事故に基づいて危険運転致死傷罪の適用について考えてみましょう。

2017年の6月に神奈川県大井町の東名高速で起きた事故です。
メディアでも多く取り上げられたため、記憶に新しいと思います。

一人の身勝手な男によって一家4人が乗るワゴン車が事故に巻き込まれました。

後方から来た大型トラックに追突され、夫婦は死亡。
娘2人の命は助かりましたが、怪我を負い、親を亡くすという悲しい事件です。

警察は、事故の原因を作った身勝手な男を過失運転致死傷の容疑で逮捕しました。

世間では、「もっと重い危険運転致死にするべきだ」という感想を持った方が多くいました。
ただ、今回の場合は運転中でなく、車を降りて暴行している最中に起こった事故であったことから、警察は危険運転致死傷罪の適用を無理と判断して過失運転致死傷罪で逮捕したわけです。

しかし、神奈川地裁は10月31日に危険運転致死傷罪および暴行罪で起訴。

地裁はその後の調べで、停車後の暴行も運転と一連の行為とみなして危険運転致死傷罪を適用したのです。

危険運転致死傷罪になると「1年以上の有期刑」で、上限は懲役20年と重くなります。
今回のように他の罪も重なると、最長懲役30年までになります。

残された娘たちを始め、事故の関係者は重い刑として起訴されたことで溜飲の下がる思いでしょう。

危険運転致死傷罪の条文の中に「人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為」という項目があります。

今回の事故の状況を考えてみると、車の後ろから突っかける「あおり運転」や接触しそうなほど危険な「幅寄せ」、車線変更して車の前に停止する「進路妨害」など、どれも適用対象になります。

また、報道されている通り、時速150kmを超えるような高速度で追い抜き・追い越しをしたとすれば「高速度で自動車を走行させる行為」にも当てはまります。

逮捕された男の運転は、危険極まりない運転であり、身勝手な男によってかけがえのない二人の命が消えてしまった、ということは誰もが感じたことでしたね。

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